私が風水にはまったのは、今から遡ること20年ほど前、世間で風水が流行る少し前の頃でした。
それまでの私の人生はまぁ順調に進んでいるようでした。
しかし結婚し子どもが生まれ、子どもが病気がちだったり、お金に苦労する事があり、私の思い描いていたものとは違う方向に人生が進んでいるような気がしていました。
また、転勤族のため住んでる場所は暗くて古い社宅の2LDK。
とにかく暗くもう何か出てもおかしくないレベル....
しかも引っ越したばかりで友達もいなく、小さな子どもの面倒だけを見る暗い毎日でした。
転機はそんな折、ふと本屋さんで手にした何やら難し気な怪しい本からでした。
そう、それが風水との初めての出会いでした。
その本には、三国志で有名な「諸葛孔明」が使っていた術やら、住んでる場所の道路がどうとやら、お墓とか山とか龍とか、宇宙とか、よくわからない知らない世界の話がたくさん載っていました。
とにかく時間だけはたくさんあった私、片時も離すことなく本に読みふけり、風水をもっと理解すべく、より実践的な方法を探しに本屋さんへと足繁く通うのでした。
そして、自分や家族を実験台にし、研究&実践の毎日を過ごしていました。(私が本場の風水師に師事させていただいたのはもう少し後の話)
それからしばらくしてからのこと、お財布と西には黄色ブームが到来し世間に「風水」とよばれるものが広がりました。
ここから本題に戻ります。
黄色使いで広まった「風水」ブーム。
金運アップしたいという心理をうまくつかみ、あっという間に広がりあっという間に収まってしまったもの。
こうした西に黄色、そして財布は黄色といった全員、右に同じの「風水」と呼ばれるものは信じるに値するのか。
事実、全員にあてはまる風水というのはあります。(地理風水と呼ばれるもので、家の周りにあると好ましくないもの。道路の形状など家の周辺環境を指すもの、今度コラムで詳しく説明します)
「黄色」は本格風水でいう所の土の色。
確かに、部屋の方位方角によっては黄色や茶色など(土をイメージするオブジェ)を置くことで、金運の流れをよくするという術は存在します。
しかしそれは、家の方位を正確に読み、さらに細かく分析した結果、出した場所にのみ使える術であり、
簡単に西に黄色を使うと、誰もが金運アップできるというものではありません。
もし効果があったとしたら、その場所が実践者の金運アップの位置と偶然一致した。
もしくは黄色風水を実践している、という気分の高まりが呼び込んだ自分の運のおかげ、といったところでしょうか。
その証拠に日本における風水ブームは廃れてしまいましたね。。
本物の風水は4000年以上続いています。
決して一過性のものではなく人に信じられ、師事したものに代々伝えられてきた術なのです。
では海外では「風水」がどのように捉えられているか
そして実際に生活へどんな影響を及ぼしているのかをお伝えします。
香港、台湾、アメリカなどに広まっている本格風水(玄空飛星派)を支持する富豪の方たちは、
何か家の中で問題が起きると「風水が悪いのでは?」と考え、風水師に相談しにいきます。
日本でいう、風邪をひきお医者さんに行くような感覚でしょうか。それぐらい風水師は信用されています。
また、風水は街づくりに活用されたり、建築にも大活躍しています。
シンガポールの有名な「マリーナベイサンズ」、
香港上海銀行(HSBC)やペニンシュラホテルなど、
その他にも数え上げるときりがないほどに世界に知られる大企業は、
風水を駆使し建築されているのです。
(もちろん日本でも、シャングリ・ラホテル東京や
六本木にある有名イタリア料理屋さんなど多数使われています)
さらに風水の本場の「香港のビジネスマン」は重大な契約や、
重要な事始め、お店のオープンなどにあたる日を
「擇日師」(たくじつし、風水師と掛けもちしている方が多い)に選んでもらっています。
社会全体が「風水」を信用している、そして日々の生活に浸透し、自分の繁栄のため(もしくは困っている人のため)に使っているということが伺えます。
現に私も、家族の調子が悪いとか何かある時など、
自分の家の図面を再確認し、はたまた家の周りを歩き、悪い影響はないか
風水を何度も読み解きします。
実際、お客様の中にも、そのように「はからい堂」に相談くださってる方もいらっしゃいます。
新しく買った家具の置き場所が原因で頭痛が続いたり、
廻ってくる星が原因で病気、事故にあったりと、
風水は原因を読み解くと怖いほどに「わかる」ことが出てくるのです。
私たちはたくさんのエネルギーから影響を受けています。
風水は住環境を整える術でもあり、さらに起きている事象を改善する術としても大変有効です。
その家に住む事で、家族にどのような影響がでるのか。
良いエネルギーは繁栄や健康を改善し、
悪いエネルギーは病気や金銭の損失をもたらすと考えられています。
悪い影響を早めに察知し大難を小難へ。
そして良いエネルギーを、さらに高めるために術を施す。
それこそが日々の環境を整える術であり、読み解く術「風水」たるものであると考えます。